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大山道を歩く(溝口道)

JR溝口駅から数百m南の溝口分庁舎(溝口図書館)に車を置く。旧国道を北方向へ。
旧溝口警察署の角で右折。ここには明治14年設置の道標がある。
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踏切を渡り、さらに病院や老人施設を過ぎ、坂を上って行く。今日もいい天気だ。
ちょっと汗ばんできた。写真は国道181号、米子方向を撮ったもの。
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頭上に架かるのは県道45号(倉吉江府溝口線)。お~大山が見えるぞ!
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この先、大江川に架かる橋は「登山橋」と言う。昭和9年に大山登山の為に架けられ、
それ以前は木造の吊り橋だった由。「登山橋」とは良い名前ではないか。
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かつては大山正面登山道(今は廃道)を登るために、JR溝口駅からこの橋を渡り、
大山を目指したそうだ。ということは、昔の登山者もこの景色を見たということだなぁ。
ん~、感慨深いではないか。しばし腕を組んで眺めてしまった。

登山橋から先は道の両脇にムカゴがたくさん付いている。見た以上は採らねばならん。
右に左にと忙しい。歩くスピードがガクンと落ちる。
そうして坂道を上っていくと、県道45号を横切ることになる。そのまま県道を右方向に
行けば距離的には短くてすむが、あくまでも昔の道にこだわりたい。左上する道に入る。
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さらにムカゴを採りながら進むと、再び県道と合流。やがて、左手は米子道溝口IC、
右手には「大山望」という観光施設が。ここには食堂、トイレもある。
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この先は大山を見ながらの直線道路歩き。両脇は田圃。大山が真正面に見える。
休日とあって車がどんどん通る。皆んな、こっちを見てるが、何でこんなところを
歩いているんだ、変な奴だなぁ、という顔だ。そうです、変なオジサンです。
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 金屋谷集落の手前が三叉路となっている。
 真中の道を行けば、山岳美術館に行く。
 コーヒーでも飲んで行きたいが、館長と
 話しだすと長くなりそうだ。やめとこ。
 長昌寺方向へ左折する。
 
 三叉路には大きな石碑があるが、
 どういうものなのか、よくわからん。
 長昌寺に関わるものだろうか。




左方向へしばらく進むと、中国四十九薬師霊場の第41番・長昌寺だ。
この寺には山門が無いなぁ。大きなお世話か。失礼しました。
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宗派は天台宗。境内には大きな甕がたくさん置いてある。本堂の一部には近年
修復した跡が見える。誰もいないので、本堂の前にザックを広げて大休止。
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第41番霊場かぁ。御朱印帳をもってくりゃ良かったなあ。もっとも、伯耆三十三観音
霊場巡り(当ブログのカテゴリーにその巡礼記録がありますので、ご覧ください)の
時に思ったが、田舎の寺は留守が多くて、御朱印をもらえないことがしばしば。
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 長昌寺を出て、郵便ポストのところを右折。
 すぐに常夜灯が現れた。いつの時代のものか。
 かなりの大きさだ。
 
 集落の中の狭い道を進む。出会うのは老婆
 ばかりだ。挨拶をするが、変なオジサンという
 印象はないようで、普通の挨拶を交わす。
 こちらも老爺で違和感なし?



やがて県道52号(岸本江府線)を横切る。左の道は大山ペンション村に行く道。
大山道はやや右方向の桜並木を行く。桜が咲く頃はさぞかし見頃だろう。
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桜並木は100mも続くだろうか。 ここもムカゴが多い。せっせと集めます。
しばらく行くと左手50mに中島神社の鳥居が見えた。せっかくだから行ってみよう。
あれれ、鳥居以外に何にもないよ。小さな弁天さんがあるとパンフには書いてあるが?
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このあたりまでは車が入るが、ここから先は両側から草木が覆い、通行困難。
まあ、歩きにはほとんど支障がない。蜘蛛の巣が気になる程度。

進むにつれて舗装も終わり、徐々に道が荒れてきて、地道となった。倒木も増え、
この先困難が予想された。大山道のパンフレット作るんなら、きちんと整備して
おいて欲しいもんだ。中国自然歩道もそうだが、行政は紹介するだけしておいて、
後は放置。ウォーキング立県というキャッチフレーズが泣くぞ。平井知事さん!
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そのうち踏跡も無くなり、倒木だらけで、やぶこぎ状態となった。テープ類は全く無し。
右手の植林帯に逃げたら歩きやすくなったが、道迷いの危険が。いいかげん進んだ
ところで、あきらめて引き返す。今の季節では無理、来年の春に再チャレンジしよう。
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フフッ、011.gif実はこういうこともあろうかと、折りたたみ自転車を桜並木のところに
事前にデポしておいたんだよ。自分の勘の良さに感心。
ということで、自転車のブレーキをキーキーいわせながら、溝口までの下り坂を
風を切って駆け下ったのだった。    次回は尾高道を歩く予定。
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by kmyas | 2015-10-25 11:06 | 街道・古道歩き
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